今、「でっかいF-4J」は絶賛塗装中で、加えて1/32スケールってことで時間が掛かる上に工程的には退屈なフェーズを進行中…、更新も滞りがちにつきココで「小さな風呂敷」を一枚広げることにしました。
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ハイ。で、ものはモノの48ハリアーII。つい先日シュワちゃんの "True Lies"を戯れに観てて急に制作意欲が湧いてきたという極めて気紛れなトリガーではある(苦笑)。
←マリンコのハリアーに関しては、主たる実績もこの20年以上前に戯れで作ったスナップキット(外翼2列のパイロン&ランチャーと給油プローブを自作…と、それなりの拘りは見せてるが、スジボリは凸のまま…)しかないという情けない状況に今更気が付いた…という事情もある。
しかしこのSnapヴァージョン…最近トンと市場で見かけない…。細かいこと言わなきゃ夜戦モディファイ版をサクっと作れる安価なキットなので欲しいのだが、Revellさん…金型残ってるならreshotしてくんないかな?
現在『でっかいF-4J』でグロス・ホワイトと格闘中というのもあって、白塗りを待機してた他のキットと紛れて塗ったのが左の写真のパーツ。ほら、とりあえず塗り終わった感を満足したのにカップに塗料残ってるの勿体ないじゃん?って時に他のキットに吹く…てやつです。
AV-8系は胴体貼っ付ける前にインテーク内部の塗装が必須のアイテムであります故~タイミングとしてはドンピシャでした。コンプレッサー・ファンブレードもシルバー系で塗装済み。この後マスキングしてから胴体と接着する予定であります。写真右手側は、そのドサクサに紛れて同様にインテーク内部の白塗装を行った同じくモノグラムの1/48トムキャット…、これタミヤが48を発表する前に着工したD型だったんだけど、インテークの処理を1/32タミヤ版を真似る修正などを行ってたり気合入れてたという事情から、敢えてこの時期完成させようという感じでラインを戻した物です。ブログ存続中に完成すると良いね…。レドームは実はタミヤ48をコピーしたレジン製に置き換え、
加えてキャノピー/ウインドシールドもパーツ発注でタミヤ製に…というプラン。私にとって、タミヤが出るまでモノグラムも長くモラトリアムとして貢献してきたという情があり、できればまだ2点ほどある積みキットを破棄するというのは忍びないという思いもあります。(写真載せ忘れてたんで後日追加…)
もとい…。モノAV-8Bに戻ります。
48スケール以上ですと最新ではハセガワ製があります(え?キネティック? あそこは出してねぇーよB型は…)が、何とも期待を裏切られる出来でして、特に『実機にはない谷折り線がある主翼』とか、胴体シェイプのデタラメさ(特に下側から覗いたら脱力…)に閉口したわけで、48でハリアーIIをやるなら、依然としてベストキットはこのモノグラム(現Revell)製の本キットしかないという状況。ついでに言えば32もラッパ製の『愛情が足りない』ヤツしかなく、ハセガワ48共に「これはペガサスエンジンで飛んでんだぜ!」という、あの土偶のようなシェイプを外からなぞったsexyなラインが全く再現出来ていない胴体…。そりゃ「ハリアーにしか見えない」けどさ…(涙)。あああああ、何でラッパはモノのキットを拡大コピーしてくれなかったんだろう?と無念の涙…。特にハセガワは何だってあの主翼? フザケてるのにも程があるだろうよ…という感じ。
←インテイクリップが別パーツなのは良いのだが、抜きの関係か?駐機状態で開口してるブリード・ドアが1枚足りないので開けておきます(写真で上が未加工、下が対処済)。
←今回目玉の工作は、中川師匠直伝の「ボルジェネ改良」で、ハリアーはブリテン版も含め定常課題の工作です。プラモの成型では限界ですんで薄い真鍮板で置き換えるしか方法がないんですが、実機通り「L字」に折った部品を自作し、一個一個貼り付ける…という方法でブリテン版前2作は逃げてたわけですが、強度的に不安があるのと、パーツのバラツキに精度が確保できないという2点で懸案でした。
中川師匠がB-47の主翼で採用されてる方法を今回チャレンジ。極薄に研磨したスチール製コテ(マイクロ・ノミ)をロウソクで炙って加熱、それを突き刺して開口したスリットに真鍮板を差し込む…という、云ったり書いたり~だと簡単そうなのだが、実際やると結構難易度高いです。熱しすぎるとスリットは薄さが出ないし、加熱不足だと中途半端な深さでしか開口できず…と廃プラバンでプラクティスを重ねて、とりあえずは及第点…です。今後の熟練が望まれますな…。事前に翼パーツ裏側を適度に掘っておき、開口部周辺のプラの厚さを調整する手間もコツがいります。薄くしすぎると穴がデカくなる…というのも練習で覚えておいて正解でした。写真の白い部分ですが実機は「L字」で翼側に溶接される部分がありますので、それをプラ短冊を短く切ったものを貼って再現したわけです。ハリアーIIは単純な矩形かつサイズ均等なのでシーハリアーやAV-8Aよりはまだ楽なのが救いです。
←というわけで、ひとまず面倒くさい所は終わらせました(主翼前端のフェンスは別売パーツで置き換えるんで問題なし…)。あとはサクっと組んで塗ってデカール貼って終わりですね。今後、『でっかいファントムII』シリーズの合間に進めていくことにします。
今回はココまで。お付き合い頂けた方には感謝です。
ではでは…。