Go Navy! (乙)

プラモや造形やりたい放題! (>o<)

EA-6B

キネティック 1/48 EA-6B プラウラー(最終回)

すんません。完成は先週中にしてたんですが、何せ撮影が儘なりませんで遅れましたことをお詫びいたします。
記事中画像は割と大きめですのでご注意あれ。

   ◇
 
 ブログで工程を晒すというのはある種の『自己脅迫』が効き、本年度早くも3作目を数えるという近年にない快挙を迎えた。個人的には大変に嬉しい。以下に完成写真と加えてこれまでに触れられなかった工作なども紹介いたしたく存じます。


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おなじみ7・3、及び真横のショット↑。

 御覧の通りこの角度だとノーズが車のボンネットのように上向いてることが良く分かる。上向きに見えるのは先端に向かう傾斜が実機と違うための錯覚で、それが証拠に真横からだとそんなに違和感はない。まぁしょうがない、ことプラウラーに関しては似たキットは今のところ皆無なのだ、このキネティックのキットは『まだマシ』で私には許容範囲内。先に指摘した背中のラインも致命的ではない。写真では判りづらいがインテークベーンに2本のステイを追加し、ALQ-99を吊っているパイロンの揺れ止めは専用のものに修正してあるのが判っていただければ幸い…。

ea6b48vaq131intk機首下面ドアップ。
全くの素組だが、どうしてもキットでは再現の困難な「給油口」の省略は、自分で穴開けてそれらしく処理、今のところA-6系キットはどれも必須になる。後席キャノピーは左右パーツを接着時、胴体に縛りつけて「合い」を担保したのだが、最終的にはパーツ自身の僅かな復元力が勝り…御覧の通り。但し、作例は未接着なので、接着すればこのようにはならない。
(私事ながら、キャノピーは開状態にするのが好みなのだが、家庭内協定で閉状態でしか組ませて貰えない事情があるのです。)

タイヤは別パーツになっているが、そのままでは『後ハメ』には出来ないのでホイール側の凸部を削り、別々に塗装後接着した。

ea6b48vaq131noseea6b48vaq131ckptコクピット。シートベルトを自作した以外はキットのまま。
給油プローブも別パーツ化されていて、微調整の手間などなしに、ちゃんと右にオフセットされる。
あ~、プロープ用照明灯つけ忘れてるな…。


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裏面、主脚周り。
ALQ-99(High Band)ポッドは正しいサイズと形状、本来当たり前だが、一方でモノグラムは堂々とEA-6AのALQ-76をぶら下げろとなっているわけだからして私には有難い。
チャフ・フレアーディスペンサーは未装備で完成としたが、一応キットにはパーツがセットされている。しかしながらスケール的に1/48には見えない(小さい)し、モールドもダルイので使えそうになかった。主脚のタイヤの処理は前脚と同じ。ハイドロ系管回しは以前触れた通り。

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この飛行機の最も美しいフォルム(だと思う)後ろ斜めからのショットとラダー周り。
アンテナ位置間違えてるな(笑)。
 ラダーのVAQ-131シンボルがカッコいいでしょう?モノグラムのデカールが寸分違わずピッタリなのに驚く。スタビレーター(造語:スタビライザーごと全遊動式のエレベーターはこう俗称される)はハセガワと同じでピボット式の取り付けとなり、これも個人的には嬉しい配慮だ。

◇総括◇
 まぁ、最新のキットですから『プラウラーのベストキットです』…と言って上げて良いでしょう。だが、ミスは多いし、デフォルトで『翼を折りたたんだ状態で組む』のを優先で設計されている点は疑問が残ります。何故ならば、展張状態にするための調整工作が素人向けになってないんだもん…。フォールディング状態を好むモデラーよりは、普通に「士の字」で組みたい向きが多いんじゃないか?と私は思うのでこれはキットとしては不合格ポイントでしょう。だいたい折りたたみ状態なんてさぁ、好きな奴がレジンパーツ買ってきて作れば良いじゃんよ?…、中途半端ならやらずにその分価格を下げたらいいのに…などと思うのである。無論どちらに組もうがちゃんと楽に完成するタミヤ並みの精度なら文句は言わん。
 しかしながらこの時期に、この枯れた飛行機をキット化してくれたことは大いに歓迎だし、他に1/48はモノグラム(現レベル)だけなんだから、あの主翼周りの大修正から解放してくれる存在として価値は高いし、キネティックも彼らなりにリサーチしてキットにフィードバックしている点もあるので好感は持てます。リリース前に実しやかに『コピーキット』だと揶揄されてましたが、私は決してそうではないという意見に立ちます。

 最後に、ともかくもキネティックにお願いしたいのは速攻で左外翼の金型を修正することだ!と付け加えておきます(笑)。

終稿

キネティック 1/48 EA-6B プラウラー(12)

工程も大詰めです。

 デカールは以前の記事に書いたとおり、モノグラム純正のVAQ-131を使いましたが、いやまぁ~何と申しますか扱いづらい…。水だけで十分に軟化しまくりのデカールで、軟化剤要らない材質でした。ストライプを曲がらないように貼るのに苦労いたしました。

 それで、現在は各々パートごとに組上げ塗装済みのものを接着していくだけなのですが、細かい処理を後回しにしていた関係で、それらを同時に処理します。
wipLeg
 主脚はブレーキのハイドロチューブが目立つので追加しておく。本来はこんな追加工作しない主義ですが、モノグラムのキットはモールド表現しており、素組でも再現されてしまうので、それらと並べるとバランスが悪くなる都合上仕方なく追加しました。モデラーズのプラグコードを使用。やる気がないから左右で誤差がでた…。
wipLndLt
 キットの前脚扉(前)はタキシーライトのみがクリアーパーツなので、ランディング・アプローチライトを自作する。モールドの部分を開口し、伸ばしランナーを飴細工したものを埋め、クリアカラーで塗色。
wipCkpt
 何が嫌だって、同じ物を複数工作する行程だよね?燃料タンクとか爆弾なら貼り合わせるだけだから良いとして、このプラウラーは射出座席が4個もある。伸ばし伸ばしにしていたから、この時期に勝負をつけなきゃならなくなる…。キットのパーツはこれまで作ってきたGRU-7系ではベストの出来だ…。計8個からなるパーツで構成され、ご丁寧に酸素・与圧ホースまで再現されている。残念ながらシートベルトは自作しなければならないが…。例によって板錘を細く裁断したものを貼りつけていく地味な作業(x4)。お~シンド…。
 輪をかけてシンドイのがフェイスカーテンハンドルの黒黄色の塗り分けです。ちゃんと螺旋になってますよ…。
 コクピットついでの話になるが、これまで文句が多かったキネティックのキットですが、ここを作っていて今頃気付いたんだけれども、このキット、ちゃんとECMO2/3の座席の前後オフセットが再現されてますね。機長/ECMO1の前後上下オフセットはイントルーダの機長/BNのそれを継承してる故よく知られているが、プラウラーの後列は無視されていて、モデルで再現されたのは私の知る限り初めてだと思う。こんな点からも、このキットは決してコピーキットではないと判断できる。だが、肝心な点でチョンボが多いのは如何ともしがたいが…。

 キネティック・アドバンスド…って訳ではないが、他にも細かいところではエンジン後部にあるパイプ・ドレイン(エアスクープ)がパーツ化されている。だが、さすがにオーバースケールで使う気になれず、かと言って省略するのも気が引けるので、ここはキネティックの熱意に応え、0.8mmの真鍮線で置き換えた。
 今回、ICAP-Iに退行させた結果多くのアンテナパーツを使用しない結果となった。しかしながらいづれもシャープな出来で、ICAP-II/IIIとしてそのまま使用するに十分な出来であるということを補足しておこう。

いよいよ次回、完成・総括編へ…。



キネティック 1/48 EA-6B プラウラー(11)

昨日まで、
グレイ吹き→第1次ウォッシング→風防接着→キャノピー対電磁波処理…が終わりました。

↓グレイ塗ってマスキングはがして、脚付けて士気を高める…
EA6BAfterPaint

 グレイはMrカラーの特色#315(FS16440)そのまんま。相変わらずテカテカのいい艶が出ます。当然師匠直伝の『後藤吹き』+リターダシンナーの荒業(?)で厚塗りでも短時間で済む…。
 で、思うんだけど、『プラモつくろう~』とかでエアブラシのシーンなどを拝見すると、皆さん結構~空気圧高めでプープー吹いてますね?別に技法は人それぞれだけど、あれだと塗料の微粒子が高圧噴射の所為で無駄に加速され、空気中で揮発する溶剤分が多く、塗面に着く頃には『伸び特性』が失われませんかね?空気汚染度も高いし…。いつも違和感を覚えます。何よりも、あれじゃ缶スプレーと大差ないじゃんとか思ってしまうわけですよ私は…。ひょっとしてTVの演出なのかな?
 私の吹き方は『塗料多めの圧低め』で吹いてますので、エアブラシは塗面から2cm位しか離していません。カップの中の塗料は粗方全部モデルに載りますので無駄がないし、ミストは飛散しないし厚塗りが短時間で出来ます。何よりのメリットは空気が汚れません(注※)ので家人から文句出ないし地球に優しいエアブラシ技法(笑)ってわけですな…。ウレタンクリアも吹けるでよぉ~。
 具体的に言うとダブルアクションのエアブラシで、ボタンは目いっぱい後ろに倒れ、押すのは僅か…。最初の頃は指がツリそうになりましたが…。ミストを僅かの気流に乗せて、塗面に落っことす…。そういう感覚です。
 まぁ、こんな吹き方するの、多分日本では師匠と僕とオトウト弟子の坂西(バンザイ)君だけなんだろうけど…。
 そういえば坂西~元気?これ見たらコメ書いておくれ…師匠とトマタン行こうぜ(って…まだあの店あるのかな?)

      ◇

閑話休題。

 ワクワクしながらマスキングテープを剥がし、状況を確認します。当然マスキングテープの分段差が出ますので#2000の耐水ペーパーでコソギ落とします。この時、機体の形状上どうしても『L字』になったところはどちらか一方が若干のユズ肌になりますので水砥ぎしておきます。
 そんなルーティンワークを終えたら、ここで~

↓第1次ウォッシング…
Ea6Bwashing

 要はスミイレな訳ですが、一晩置いておく必要から私はタミヤのエナメルを使います。色はニュートラルグレイ。何故一晩置くかというと、モノはシャバシャバに溶いた塗料入りシンナーな訳で、スジ彫りの底にへばり付くまでは相当の乾燥時間が必要なのです。塗ってすぐふき取ると、塗料が残らず、ふき取りペーパー(キムワイプとか最高)に全部持っていかれてしまうんです…。我慢して一晩待ちましょう。タミヤを使うのはハンブロール程ふき取りにくくないからです。
 尚、この段階ではウォッシングに頗る影響されやすいため、マット塗装のアンチグレアとかウォークウェイ部分はまだ塗装しません。

       ◇

↓ふき取り終わり。風防接着後、対電磁波処理済みキャノピー載せてみる。
Ea6BafterWash

 プラウラーの面倒くさいのは、キャノピーの対電磁波処理を表現せねばならんこと。最近だとラプターとかもそうだよね?作例もスモークグレイに気持ちだけダークシルバーを混ぜてそれを吹いてあげた。
 心配された風防の合わせはまぁまぁで、いつものようにエポキシ系でしっかり接着しておく。

 さぁ、次回はいよいよデカールですよ…。ちょっと日を置いて(12)をお待ちください…。

坂西~連絡くれよ~。


注※
もちろん換気扇のある作業場は確保しているし、作業中にガスマスクなどは必須です。ミストは飛散しないが匂いはそれなりに出ますからね。決してリビングで吹いてるわけではありませんので誤解のないように。

キネティック 1/48 EA-6B プラウラー(10)

◇副題:白地獄からの解放

 白サフ処理を終え、ハイビジ標準塗装のインシグニアホワイト(FS17875)を全て吹き終わりました。といっても僕はMrカラーの316番は使いません。単純に好き嫌いの話。最近は隠蔽力の素晴らしいクールホワイトを使用しています。こいつのおかげで3時間くらい工期が縮んだんじゃないだろうか?

↓仲良くオネンネのパーツ群…、
Whitedawn

『組み立て中も整理整頓』ってところですな…
次の出番まで、バレンタインデーに貰ったチョコの空き箱とかに仕舞っておきます。
 ハイビジ仕上げの場合、このホワイトとの戦いが山場…あとは下り工程だからむしろ僕には楽なのです。

っということで、今日はここまで…悪しからず…。

キネティック 1/48 EA-6B プラウラー(9)

まだまだルーティンワーク…

 白サフ、水砥ぎ、白サフ、水砥ぎ…なもんで、真っ白けのパーツの写真を披露してもアレなんで、前回報告し忘れたことにちょっとだけ触れて今日は終わります。

 EA-6Bの特徴の一つ(っても、普通の人にはどうでもいいレベル)で、前作は忘れて大反省だったもの…。その昔Detail&Scaleの46頁を見るまでは知らなかったことなんですけどプラウラーとイントルーダーはエア・インテークに形状が違う個所があるんです。
 今回修正やらパーツ不足やらで散々なキネティックのキットだが、その違いについて、実はちゃんと再現を試みられているのでそこは評価したい。レベル・モノグラムは共通パーツになってて当然無視しているし、スケールの事情もあってかハセガワ1/72も省略している部分だ…。ちゃんとリサーチしてるってことだな…。誰だ?キネティックのEA-6Bはコピーキットだなんて言ってた奴は?
 『で?お前は何の事を言ってるのだ?』って?すみません、以下説明。
    ◇
 プラウラーになって機首が延長され、機長とECMO-1が乗り込む時のステップが折りたたみ式でボディーに設けられたのと同じく、インテーク上部にも小さくステップが追加されました。マコトにもってどうでもいいレベルなんでしょうが、一応イントルーダーとの『差異』の一つなんで…。
 しかしながら~キットの再現は少々ナマクラで、しかもそのままでは正面から見て水平にならないのでステップの役に立たないみたい…、さらに言えばパーツの合わせ目にあるので加工上邪魔なので、私はキットのモールドを削り飛ばし、1.5mm幅に切り出したプラ板で作り直しました。
ea6bIntake
↑(丸で囲ってるところ)こんな感じ…。

 因みに ここは機体によって様々ではあるが、翼上面のウォークウェイ部の塗料や翼前縁のコロガード塗料と同色で塗られているようです。

 本当、まぁ、細かくてどうでもいいんだけど『A-6系ヲタク』のしょうもない拘りだと見逃してください。これでも結構手抜きなんですよ…(^o^)。

 

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