前回予告したキネティックの新製品1/48のシーハリアーFA.2が届いたので簡単に紹介いたしますです。
まぁー個人的な思いを吐露すると…
『僕はシーハリアーが欲しかったんであって、AV-8Bの機首周りのシーハリアーの様な物が欲しかった訳じゃないんだ!』
であります。
◇
あの、シーハリアーは去年タミヤとモノグラムニコイチ作戦でやったばかりなんだけど、FRS.1からこの胴体延長タイプのFA.2に至るまで、基本はGR.1と何も変わってないんですよ…インテークとかも…。で
←コレだよ。インテークの形状がAV-8Bになっちまってんじゃねェかよ!
シーハリアーとかGR.1系のインテークってのはさ、もっとリップのとこまで真っ直ぐだろ?
でもって、放物線のテーパーが内向きにかかってるのが特徴じゃん…。もう最悪ですよカッコ悪いよどこがシーハリアーだよ!
←おまけにリップに沿って「ぐるっ」と運河の様なスジ彫りがあるよ。イラねぇよこんなもん!
レドームの形状も気になるな、もうちょっと待って…
←うわっ!AV-8Bだ。
どうすんだこれ?直せるか?
おまけにコクピットの縁とインテークの接着部分とのクリアランス…幅が足んねぇよ…もっと余裕あるよ(泣)。
AuxAirDoorの並びってか前側の辺を繋げたラインが機軸と垂直に交わる平面に無きゃダメなのに歪んでるぞオイ!(表現が難しいが『前進翼』になってる)。
←でも悪いとこばっかじゃないぞ。ボーテックスジェネレータは側面形が綺麗に揃ってて大きさの違いもちゃんと表現してて、これまでのハリアー系のキットでは一番良いぞ…分厚いけどね。
←おおっと、今度は腹ビレがちょこっと長いんじゃね?って感じだ。まぁいいか。錯覚かも知んないからな(笑)。
テイル・ビームの形状や詳細は流石に最新キットだけはあるんですけどね…
可変ノズルは例の一発抜きでドヤ顔決めてるんですけど、もっと大事なとこちゃんとやってくれって感じです。
写ってないけど車輪が例によってホイールとハブを分けてるんですが別に後ハメできる訳じゃないし何の意味があるんでしょうか?
で、飛行機の顔ともいえるノーズですが…
←実機写真も添えておくと~、見比べて同じように見えます?
キットのレドームはどうにも側面形は『逆さダブルデルタ』になってるんですけど実機は綺麗な釣鐘型の放物線ですよねぇ?
これ、シーハリアー・ファンへの嫌がらせだろ?どう見たって…。
どないせぇーっちゅうねんこれ…。
(ついでで恐縮ですが右側の写真…インテークの特徴が良く判る写真だからココも見比べてください-涙-)
◇
という訳で、またしても7千円近いお金をドブに捨てた印象が強いです。動揺は隠しようがなくデカールの紹介写真忘れたよ…。
確かにデカールは大判でかつカルト製で例の2004年記念塗装も入ってるからこれの分が2,800円~3,000円と解釈すれば腹も立たない…
って~、な訳ないだろーが!
すみません。すっごく期待してたのに裏切られたんで荒れたファーストインプレッションになってしまいました。ごめんなさい。
蛇足ながら、恐らくFRS.1も出ると思います…インテークは諦めるけどそっちに期待を持ち越し、コレはこれで修正を試みつつ頑張って作るよ…。だってAirfixのキットを手直しするよりは楽だと思うから(爆)。
ダメキット
ハテサテ、今年もさらなる良い年になりますように…と祈念の刹那、まぁ集団強姦魔が脱走とか、食中毒事件が発生するわ、何やら先が思いやられますな…。もう昨年の話になってしまいましたが、総理が靖国参拝でどうのこうのとひと騒ぎ…、そんな折、タモさんが都知事選出馬で話題を攫うという軍国主義者には大歓迎なムードなんでしょうが、アンタ達戦争が始まったら勇ましく率先して死んでいってくれるんでしょうね?お国のために? ってな不信感を抱く者にとっては『うっとおしい』ニュースばかりです。
靖国はハッキリ言って『戦争犯罪人が合祀されている』というのが問題で、そのような国賊を『純粋に国を思って死んでいった方々』と一緒にしてるのが正直胸糞悪いんです 私には…。まぁ個人的には(戦犯にはならなかったが)阿南陸軍大臣が祭られてるのが一番腹が立つんですけどね…。この人物がさっさとポツダム受託文書にサインしてたら、広島、長崎に原子爆弾は落ちずに済みました。こういうのが主たる理由となり、私にとって靖国は決して参拝など出来るところではありません。
◇
紫電改どうなってんだよ?という突っ込みはさて置き、この年末年始は日本映画専門チャンネルが素敵です。特に(DVD買えば良いんだが)三船版「山本五十六」と「雷撃隊出動」が観られて良かったです。ってか藤田進さんがやたらとどの作品でもお目にかかれて大活躍(笑)。トラトラトラで山口少将やってたのに三船版~では南雲役とか…、いろいろ楽しめます。雷撃隊~では、何と実機で天山の空母発艦シーンが…。おそらく唯一の動画資料ではないでしょうか?
という状況が災いしてか、新プロジェクトが新年早々立ち上がり(師匠!早まらないでね~天山じゃないですよ!)、それで年頭を飾ろうかとも思ったんですが、ひとまず置いておいて、今回はキティーホークから1/48でカマン・シースプライトがリリースされ手許に届いたのでご紹介いたします。まぁ、New Kit紹介のアーティクルでアバンが長い時は大抵…、ってことで空気読んでください(苦笑)。
ここんところNew Releaseが頻繁なキティーホークですが、残念ながら期待に応えずで粗製乱造化してるような気がします。今回のSH-2Fも…、まぁ見てください。
←機首2葉。写真見てお解りの通り全く似ていません。
流石に細部のモールドは(タミヤ製品などと比べればダルいですが)細かくそれらしくなっていますが、ノーズがこれでは全く閉口させられます。
手持ちの資料写真と比較したいんですが勝手流用になってしまいますので、各自検索でもして比較してもらえば御理解いただけるとは思います。
先端下側に回り込むラインがダルダルで、正面から見ると実機は『頬がコケてる』感じに下ぼそりになってる特徴が全く窺えません。
←下から煽ったら悲惨です。
シースプライト好きの師匠なら何なんだこれは~~と絶叫されると思います。もうね、『適当にやっつけました』感満載ですよ(涙)。
そりゃ、確かにマッチのも似てねぇけど、何十年も後から出すんだから少しは似せろよ!というところ…。
またしても今回6000円近く散在して不幸を買う結果となりました。
←例によってカラーの塗装説明図と、コストかける所を勘違いしているのはもはや社風でしょうか?
←トドメは例によって例の如く、レターが全て空軍仕様です。もうがっかり…。マーキンバーもSH-2フリークの心を擽るような選択で無いのも、もはやどうでもよくなるといった内容です。
幾ら私がSH-2ファンでないと言っても、これは同情を禁じ得ず…中国人にやらせたらこんな感じに夢も希望も粉砕されるという悪例となりました、今回も…。
まぁ絶望のあまり、他のパーツの写真撮りを行いませんでしたが、ナセル後方のルーバー関連はエッチングパーツをはめ込む仕様(これもなぁ~)、魚雷、増槽などもセットされています。でも、作りたいかい?コレ?
◇
ここのところ『鳴かぬなら私が鳴こうホトトギス』状態で財布が厳しくなってきました。いい加減にして欲しいです(爆)。プラモ出すのは良いんですが、メーカーさんも、もう少しプロフェッショナルにやってくれないもんでしょうかね?、SH-2なんてそんなに難しい立体じゃないですよ、全くもう…。
利き腕の如何に関わらず人差し指の先に感覚が無いというのは、工作系には致命的なんだなと改めて感得した次第です。ハイ。
◇
心折れた理由の本題前に、個人的には興味深い本を入手できたのでご紹介。
←コレなんですが、タイトルが長いんで要約すれば「M16系ライフルの米国防省公認マニュアル」です。M4は(シャーマンじゃねよ)海兵隊の制式カービン銃なので当然本ブログのテリトリー内ってことで…。
(写ってるM4はマルイのダミー、これでも¥26,000-もするんだよ)
こんなもんが簡単に手に入るってのがアメリカンで宜しいな(笑)。
軽く1000ページは超えようかて厚さで、M16系の撃ち方から整備、調整方法まで、全ての関連事項が網羅されており、これ一冊で相当の暇つぶしが出来ますよ(爆)。ペンタゴンの編纂だからそれこそ間違いはないし、月刊ホニャララ誌とかに時折見られるデタラメな記事に悩まされる事もなく(大抵は向こうの記事の誤訳)、資料としても安心できるものだけにM16/M4系ファンには手放しでお勧めできるものです。こんなもんが簡単に入手できる御国柄だと、映画『ブルースブラザーズ』でキャリー・フィッシャーが火炎放射機のマニュアルを読んでるシーンはあながちギャグっていうんではなく、実際違和感のないシーンだったというのも頷けます。
◇
さて、心折れるよサイバーのシーキング…。
もともとHC4を見送ってた所為で、このキットが私的には初見となる訳でしたが、前回でも触れた大きな問題の陰に隠れて細かい問題点が出るわ出るワで結構萎え萎えだったのです。全てを上げるとキリが無いので、細かいキットの修正点は完成後に写真で判断戴くとして、今回は大きな所だけ抑えておくことにいたします。
←前回決意したかどうかは忘れましたが、D型でいいやとキットの通りに組もうとすると、それだとDにならないって人を小馬鹿にしたようなキットです(笑)。正直言えばH型に改造する方が、却って手が掛かる事への踏ん切りがついたんじゃないか?ってくらいですね。
まず取り説では、堂々とD型にある筈の無いパーツをつけろという指示が数件あります。左舷の第1側窓、両舷に設けられた得体の知れない(これは一体何なのか?知ってたら誰か教えてくれ-笑-)タオル掛けを縦にしたような妙な棒パーツ、それとエンジンコンポーネント左側のバルジ等がそれで、舐めてんのか?と、怒髪が天を衝く…。特にタオル掛け(?)なんかは少なくともS61から派生したシーキン・ファミリー通して実機では僕は見た事が無い。なんなんだこれは?
写真では緑楕円で囲った部分は除去、あるいは修正。赤の楕円はクリアーではなく、不要パーツとされていた物を使用して塞いだ窓。それと明らかな設計ミスの排気口パーツの作りつけ部位の修正(青丸内)が必要な個所をそれぞれ示しています。特に排気口は接着腔にダボが切ってあるがそれが間違ってて、従うとボディの開口部と辻褄が合わなくなる。パズルかよ!
このパーツは折角一体で作られてるのにパーティングラインが内部にあって、これも萎え萎え(笑)。削り込むついでにダルなエッジをシャープにしてあげるといいでしょう。
←写真がピンボケであいすまぬ…ですが、右舷もHC4から引き継いだバルジがそのまま残っているんで除去、こんなもんこそ別パーツにしとけや! あと 傍のステップ取付穴も塞いでおきます(緑楕円内)、ステップなんてこんなもん着けてるUSN使用機はねぇ~ぞ?
ついでに表現がイマイチなタイダウンリンクも作り変えたいんで削っておきます(赤丸部分他)。
修正だけで疲れましたので、御覧の通り中身は特にASW的作り込みはしていません。なんかね、心折れてます完全に。
◇
とまぁ、こんな感じですよ。なんかノリが悪くなってきたんで、WBCで日本が2次ラウンド敗退とかしたら次回は無いかもしれない…。
あぁ大変なキットに手をつけてしまったなぁ~(苦笑)。
※以下追記
話題の「タオルかけ」は写真見つけましたが、HC.4のそれも最新型についてるだけのようです。
(HC.4なんて興味ないからよく見てなかったといいわけしておきます)
ただ、それだとインテーク前にエアークリーナ乗っけたタイプになるんで、ドラゴンのキットでは作れませんから考証的には『?』なのは変わりません。
根拠は判明したものの、「AEW.2やSH-3Dにも付けろ」というデタラメさの解消にはなりませんでしたね(爆)。
親しみと敬愛を込めてプラモ会社のリンクなどを貼ってるくせに、ろくすっぽチェックもしていない私ではあるが、Airfixの今年のリリース予定に色々と見つけてしまったぞ…。
何と、1/72でA-4Bだと…最多生産機のCではなくBね(笑)、どういう風の吹きまわしだ?確かに今のところBのベストは存在しないことから、間違った選択ではないが、何とも泣かせるチョイスではないか…。場合によってはEも出るかもしれないのでフジミのキットの欠点をカバーしてくれたらとも…。余談になるが、箱絵はどう見てもE型のインテークなんだが、まさかBとEの誤植とかじゃないよね?
さらにだ、1/48でマーリンですよ(涙)。HC3だから海軍版ではないが、良く出してくれる気になったもんだよと…。1/48のこのクラスのヘリは一昔前は考えられなかったが最近はバンバンでますね、積みが増えて嬉しい悲鳴ですよ。
◇
さて、キネティックのA-6ですよ。すでに死ぬほどレベルのキットを積んでる私ですので、それなりに逡巡の迷宮(?)を彷徨った挙句での購入ですが、『おそらくボーイング翼への改造が無用だしロービジのコレクションは1機だけですので承諾いただければ…』との家人への説得も通り購入が叶いました。
大方の予想通り、既に発売済みのプラウラーのパーツを引き継ぎ、A-6としての追加パーツはクリアー物含めて3枚のランナーだけとなっています。
←その新規パーツ、これにアーマメント用のランナー(Mk82スネークアイモード12発+AGM-84x2)がNewTool。説明書通りに内翼側に吊るすんなら10発しかいらないんだけどね。上段内側前はデッドポイントになるからA-6の場合…。説明書は間違い。
そんなわけでECMポッドとGRU-7が2個おまけで余ります(笑)。嬉しい人も多いんじゃないか?
で、あるからして、一昨年ココでEA-の方の製作記を晒したときの問題点は引きずる訳だが、左翼のフェンスが無かったというBUGは修正されている。EA-の方も直ってるのかね?あぁでも胴体は新設計してるから、嵌め合せは良くなってる可能性はあるかもね…組んでみないとわからんけど…。
で、胴体だけ仮組ですが…。うぁ~似てねぇ~。イントルーダーってより私にはコアラの鼻にしか見えない。おまけに、
←レドームのパーツ割が実機のそれでなく、妙に前方で切っている。合わせると御覧の通り0.5mmくらいの段差が左右で出ます。仕事増やすなよ~。
←因みにこれが実機ね。キネティックのがどうしようもないと判るよね。もう萎え萎えだったから写真撮ってないけど正面形状も幅が足りてない。側面形の修正はレドームの裏打ちをポリパテか何かでやってあげて削り込めば何とかなるが、幅とのバランスでどうなる事やら~といったところか…。辛いな(苦笑)。
機首だけでなく、このキットはいろんなとこでレベル1/48を凌駕するに至っていません。ラダーの分離感とか全く実機のイメージを損なっているし、外翼パイロンがプラウラーと同じパーツだし、内翼フェンスの位置の間違いもSWIPを謳うからには直して欲しかったし、レベルの20年もあとに出したアドバンテージは全面のスジ彫りくらいか?全く良い所が無いとは言わないけど枝葉末節レベルだし、予想はしてたけどがっかりだよ…。
←デカールはカルトで、VA-115アラブス…もといイーグルスのCAGとVA/CO機とあまり面白くないですが、まぁこの辺はエアロマスターなんかで派手な(ってもカウンターシェードだけど)ものが揃ってるから、そちらを使えばってことで…。
まぁ、ざっとしたレビューですが、A-6のコアなファンにはこれで充分伝わる筈。貴方のレベルの積みはそのまま貴重なBest kitの地位を存続中ということになります。燃えないゴミにはなりませんでしたのでご安心ください。特にハイビジ時代のメタル翼版しか作らないと言っていい僕には無用のキットです。
でもまぁ、捨てるには勿体ないんで、ボーイング翼に改造するにはちょっと骨が折れるレベルのキット用に、部品取りに使わせていただくことにする。改造パーツとしてなら¥3,500-は まぁ安い方だ。
あ、でもスネークアイは良い出来だね。このランナーだけ別売りしてくれないかしら?(爆)
たまたま近所の本屋を寄ってみたところ、世傑のF-105がリニューアルされていたので購入。現在の装丁になってから4号目が初版だから20年くらいは経ったのかな?しかしまぁこのシリーズは安くてリーズナブルなお手軽資料で嬉しい存在ですよね…。そろそろトムキャットが出ても良いとは思うんですが、Illustrated版の方が儲かるから出ないか?
◇
さて、前回更新から2週間以上経ってしまいましたが、とうとう完成しました。ホビーボス1/48トムキャット…。
満点とはいかないまでもレドーム直して正解だったな(笑)。こうして出来ちゃうとトムキャットに見えるワ…。
まぁ、クリーン状態だからもうちょっと早く出来なかったのか?という誹りは甘んじて受けますが…。
Part.11から進めていた作業は以下の通り。
・デカール貼り
・細部艤装
・コクピット工作
・最終組立
~というところなので、敢えてブログでの公開は控えた。ざっと問題点などを触れながら感想などを綴ってみましょう。
まぁキネティックのEA-6Bの時も申しましたが、私は射出座席が後回しになる傾向があって、一番辛い作業なのだ(苦笑)。左が粗完成状態のGRU7Aであるが、手を入れたのはフェースカーテンハンドルだけで、ハーネスやらベルトやらはキットでフォトエッチング部品が用意されていたので使ってみました。まぁクネクネの加工は必要だが、そこそこ良い感じでこの辺りは最近のキットの傾向として褒められよう。
フェースカーテンハンドルはキットはプラで成型されており、大きさが小さく思えたので切り落して0.2mmの焼きなました洋白線で置換した。黄/黒色の塗り分けがやり易いしね。
トムキャットの模型の『試金石的再現判断個所』というか、『そのプラモメーカーがどんだけ真面目か?』の尺度として個人的に注視してるのがグローブ部裏側なのだが、このホビーボスのキットはやっぱり破綻を来しており、御覧の通り脚室扉の形状が全くのデタラメである。まぁ、ここはうまい具合に舷側パイロンに隠れるので目立たないから、気にする人は私と師匠くらいだろうけどね。因みにその『隠れ具合』も上記のチェックポイントに含まれているが、このキットはまぁ及第点だった。ハセガワは1/72、1/48共に隠れない部分が広過ぎ…ってか、テンでデタラメで僕はトホホなのだが世間ではそれでも『スタイルは抜群』と言われてるから大した問題点ではないらしい。ここも形状、レイアウト共に正しいのはタミヤ32、モノグラム48、それと何故かフジミ72だけである…。てか72はハセガワ以外はみんな及第点といっていいけどね。
裏側ついで(笑)。
グローブパイロンは『僕のイメージ優先』でAIM-54用。パーツは当然弾体装着しか考慮していないので、何もないと作例の様にノッペラボウになる。実際はもうちょっと混み入ってる。
ここも前項のチェックポイントに含まれる話だが、パイロン基部は機軸に対して前部がやや内向きの所謂トゥーインになっているべきだが、当然無視されている。もしキネティックだったらやっててくれてたような気がする(笑)。因みにこれもタミヤ、モノグラム以外で再現されていると判断可能なものはない。ハセガワは位置もおかしいし「どうなってんの?」という感じ(以前愛情が感じられないと言った意味…理解できるでしょ?)。前脚のステアリング可動は個人的趣味での改造。キットでは固定です。
後部。まぁ色々手を入れてるが『Block75対応』はあまりホビーボスに責任はないのでさて置くとして、細かい話だがアレスティング・フックの「DANGER」デカールがなかったのでストックから引っ張ってきた。あと「NO LIFT」の注意書きがない。背中のアンテナは総じてサイズが大きい(使ったけど)。この写真だと遠くに見えるがブリードエア抜きのフタはエッジが厚いので削ってある。
今回VF-32CAGに用いたデカールはキット純正。私はイーグルストライクのデカールを所有しているが、こちらは翼端のストライプがないので使わなかった。クリフトン提督表彰マーク付きのもので『帯ナシ』があったとする説があるが写真では未確認なので使わず。当初宣言したとおり1974年12月のオシアナだかジャクソンビルだかで佇むイメージを追った作例なので77年受賞のアワードマークは当然ない(キットには用意されている)。
てか、私は翼端帯付きでこの159008のCAGはクリプトン提督表彰つきを確認できていないので…。まぁカッコいいから貼っちゃえば?ってのもあるにはあるが(笑)。
前後しちゃったけどデカールの質、色調は良好(ラダーのスコードロンカラーは誇張が過ぎてて似てないけどね)。ソフターもセットもゾルも不要。国内の標準的な添付デカールよりは全然使えます。ここは褒めても良い。ノンスペキュラーのキャノピーに貼ったパイロットネームのところもシルバリングが出なかったのには感心したよ。
キャノピーは御覧の通り半可動にした。他は爆砕…じゃなかった避雷針をスケールマスターのアルミシルバーストライプデカールを貼りつけて再現ってか復元だなこのキットの場合…。リアヴューミラーはキットのフォトエッチングパーツを貼っただけだが、この部品ちょっと大きい…。
インテークシェブロンのデカールは『DANGER』の部分が文字だけなので、「赤字/白短冊」のものに貼りかえた。各翼前縁は塗装ではなくベアメタルのアルミニゥムを貼ってある。
そういえばモデルアートの別冊でこの部分を『グレイに塗装された様に見える機体もある』と解説されていた塗装図が、たまたまMGの作例で僕の作ったNH107と同じだったことから知人に問い合わせを受けたことがある。要は『安易にシルバーで塗るわけにはいかないのか?』といった内容の悩み相談だが、馬鹿な話で『曇天で撮られた写真で判断したんだろう』と答えておいた。その写真なら心当たりがあったからね…。この手の勘違いは『飴色論争』を持ち出すまでもない。しかし、仮にも模型ライターさんが、なぜ特定の偏向されたデータだけで判断を下すのだろうか?曇天だとグレイも銀も一緒に見えるよそりゃ(苦笑)。
おおよそハイビジ時代『コロガードをグレイで塗っていた』などという話は聞いたことがない…。特にサンプルにされたVF-114については時期、展開CVWを考慮すれば、そんな事実は全くないといっていい。合理的なアメリカ海軍が同じCVWにてVF-213と114で別のコロガードなどするはずはないし、現に同じ時期に晴天で撮られた写真がAerofaxMinigraph#3の24頁にカラーで掲載されており(NH-107・BuNo159866)明らかにキラキラのシルバーで杞憂だと判る。その解説の中の人は充分に資料をお持ちでなかったのだろう。
てな訳で、ハイビジで作る時は全く悩む必要なくコロガードはアルミシルバーでOKである。因みにこのコロガード…主翼前縁上部をスラット後縁まで塗っちゃったり、そう塗れという指示の説明図が見られるが間違いなのでご注意召されよ。スポイラー部分を白でなくグレイで塗ってしまう作例同様『トムキャット愛』を疑われることになります。
閑話休題。あとはBlock75の地味な対応で左舷側にも全温度センサーを追装。モデックスの後方上に見えるのがそう。全く見えないがAOAトランスデューサーも取り付けてある(気を付けないと取り回しの際指に突き刺さる-笑-)。キットは後期型だからレインドロップデフレクターは1ピースを再現してあったが、1/48じゃ判らないくらいの大きさな筈なので切り飛ばして均しておいた。当然前期型(3ピース)なんかにしていない(だって1/48じゃ見えないもん…)。補足:「前期型」って括りは良くないな「純正Type-Dじゃないヤツ」って脳内で置換してネ。
←直して大正解だったインテークランプ。中を覗けば御覧の通りダクトの奥にファンブレードがキラリと見える。断面さえ良ければね~。普通ならやってる工作の「ガンカメラ窓の開口」はさぼった。脚周りのゴチャゴチャ感はこのキット唯一の長所。
主翼展開状態。VG翼なんだから一番特徴的で簡単に表情の違いが楽しめるこのギミックを、模型で出来ないのは僕はイヤなのだ。キャンバス部分はパーツが2組用意されているので差し替えて…タミヤ32方式(笑)。フラップとかup状態だけど、この姿でアプローチかけてくる構図を見上げながら『きゅぃゅぃ~ん』とかって、みんなやるでしょ?
御覧の通り、レギュラースケールでは生まれて初めての『クリーン状態』なのでアーマメントその他についてはパーツ状態のレポートになってしまいます。以下ざっとではありますが補足…。
・AIM-54はバルジの無いところからType-Cです。が、フィンが分厚く使う気にはなれません。
・AIM-7も-9もフィンで…
・燃料タンクは後発のFPU-1A/Aなので74年の作例では使えない。でも、素組すると先端がインテークリップより前に出ちゃうんで問題があります。カッコいいか悪いかの分水嶺だろこういうバランスって…何考えてんだろうね?
・ハイビジAには当然使えませんがLANTIRNなどボムキャット・パーツがおまけで余ります。爆弾はありません。多分B/D型の発売を考えてるんだと思われます。
・TARPSポッドもおまけです。
◇総括◇
脱線も含め、長くなってしまってすみません。これもトムキャット~いや、グラマン機愛ゆえにとお許しを…。
とまれ、このホビーボスのトムキャットは『残念賞』以上の評価はできません。そう思えないという人が居らっしゃるなら、Part1から再読願います(笑)。
とどのつまり・・・・、実機を舐めまわすような取材を怠り、単にDaCo本片手に適当に開発したらこんなkitが出来ちゃった…そんな感じがします。しょうもないですね…。悔しかったら僕が手を入れたとこ全部修正して出し直してみろって(おぉ強気--笑--)。
まぁモノは考えようで、「日本で屈指のトムキャット愛保有者」(全くの自称ですが)である私とすれば、これで近い将来タミヤが1/48の決定版を出すしかない状況が生まれた…とほくそ笑む訳です。タミヤさんが恐れるのは『今出して、それをCOPYされること…』なんだとすればもう敵はいなくなったのではないでしょうか?あ、やっぱり妄想の域は出ませんかね?残念だなぁ~。
-- 了 --
- 昔モデルアートにレビューを書いていたことがある
- 昔モデルグラフィックスに(以下同文)
- ガンプラは嫌いだが、おそらく同じ世代の誰よりも作ったことがある。
- 今はサラリーマン(BIPROGY:旧 日本ユニシス 雇用延長勤務)で最後の御奉公中です。
- カワイイ♀のペルシャ猫を飼っている。
- 後藤仁師匠の不出来な一番弟子です。
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