F6F-3の完成も近いのですが、あとちょっとかかりそうなので今回はネタ更新。大戦機はデカール貼った後が大変ですなぁ…。

サムネイルです


 いきなりのサムネイルで恐縮ですが、拙ブログを好きで覗きに来られる鋭い向きにはお判りと思います。ハイ、ニミッツ級のブリッジですね(笑)。「おお、30cmシリーズかな?」ん~惜しい。実はこれ、恐らくですが「日本国内では入手困難」と思われるトランペッター 1/500スケールの例のアレ…でございます。90年代にリリースされた、「唯デカイだけで出来は30センチシリーズ並」って云われたやつです。
 数年前に香港を訪れた際、女人街の北にあるショッピングモールの玩具屋で(オリジナルのモータライズ・キットを)見かけた折、円高も手伝って食指が動いたのですが、「こんな大きい箱どうやって持ち帰るんだ?」とツレに般若顔されたんで諦めていたものでしたが、何とアリババの通販ショップで本体16ドル、送料込みで23ドルという捨値で売られていたので昨年暮れポチらせて頂いた(爆)。

箱だけは1/500級にデカイ「この5種から選べます」スタイルだが…ReBoxは2019年らしい そもそもリモコンだかモーターライズだかの「玩具キット」で同型艦別売り形式だったものが、2019年に from ニミッツ to ステニス を極めて乱暴なる選択式にしてReBoxして売られていたようです。細部は可也異なる5艦ですがAN/SPS-43、同-49レーダアンテナマストの違い程度のフォローに留まり、あとはデカール替えだけというやる気の無さであります。
アンカー、形状・位置ともに違うが最早どうでもいいレベル←艦首からみていきます。イキナリのアンカー一体成型で尻子玉抜かれる(爆)。イタレリが1/720でやってることを豪快に1/500スケールでやってるんで笑うしか無い。今作成中(って事になってる)の箱スケールRevellでさえ別パーツなのに…。バルバスバウ形状の関係もあって(情報更新してないから記憶が正しければ)クラス最終型のレーガンとブッシュは作れないのだが、このキットにその議論は全く無意味だろう。
ホレ、電池ボックス!スイッチの穴かな?コレは…駆動系は全くのデタラメ再現。←モーターライズの名残が堂々と残ったままだ(笑)。
甲板が1枚通しでなく三分割されているのは、恐らく電池交換のための配慮の名残り。ハル底には単一が四個収まるBoxが仕切られている。艦尾に眼を移せばドライブシャフトのバルジが妙な具合に…。
艦上機はワンサカあるんだが、どれも二日酔いモールドだぜ!←搭載機のパーツ。まぁ期待(?)通りの出来です。それらしくは見える…というレベルに留まっているが、1/500のスケールで別売りは無いと思うから、作るならこれらをなんとかするしか無い。昔ニチモが出してたのはスケールいくつだったけか?
写真を撮っていないが、トドメの一発はデカール。甲板に引かれた各種ラインはオミットされ、フォントが全くデタラメの艦番号と台座に貼る銘板用、搭載機に貼るナショナル・スターだけという潔さ(笑)。まぁ、こんなもんだ!

てな感じで、「大きいだけ」のク●キットだが、まぁ実質¥2,600-(本体1,800円)だからネタ代だと思えばどうということはあるまい。パッと組んで形と大きさだけ楽しんじゃえば、お釣りが来るくらいかな?と…、これをマトモな完成に持ってけるような腕と根気があるとしたら話は変わるけど、そんなの地球上で けんちっく先生くらいだろうし…。
とりあえずブリッジだけ組んでみた。離型剤が半端ない…←で、早速ブリッジから組んでみた。てか、全体の構成は(コピー元と云われた?)イタレリの1/720と同じだな…。さすがラッパだけあってパーツの離型剤がハンパない。組む前にハイター風呂に漬けないと組み立ても出来ないのは流石だ(苦笑)。しかし、1/500というスケールだけはいい塩梅なんだよなぁ…このキット。

 本日二題目。
LowerDecks BDパッケージ外観拙ブログは宇宙艦隊も守備範囲だが、今回はプラモの話にあらず。
←知ってる方もおられようが、2020年夏にネット・ストリーム公開された久々のスタートレック公認アニメーション「LowerDecks」(邦題:スタートレック ローワーデッキ)のブルーレイをひとまず観終えたのでそのお話をしようかと…。何故今頃か?といえば、他にデイスカバリーの3期もあったんで…。以下ネタバレもあるかも…で、これから観賞される方は注意されたし。
 久しぶり…ってのは、TOSのアニメ版以来ってことなので当初は誤解もあったのですが、何のなんの「完全コメディ版」で可成りの傑作でした。もうTOS、TNGに詳しいトレッキーには爆笑ネタの宝庫だと云えましょう。
主役の娘は結構キュート←メインはこの赤服二名で♀がベケット・マリナー、♂がブラッド・ボイムナー両少尉です。マリナーがまたスタトレには居ないタイプの破天荒かつキュートな娘で、ディスカバリーのマイケル(何故かミシェルとは呼ばない)・バーナム中佐に続いてこちらも黒人女性設定。因みに艦長:フリーマン大佐も黒人女性設定だ…。実はこの艦長とマリナーの関係が(以下自粛)…。
とにかく「低層階」つーくらいだから、「下世話な宇宙艦隊よもやま話」風のスタトレ版「日常」といったノリ。そこにちょこっと「シンプソンズ的」毒気を加えたドタバタが展開する。舞台となる宇宙艦はUSSセリトス(セリトスとはカリフィルニアの何てことない街の名前らしい-笑-)で…
舞台となる連邦宇宙艦 NCC75567 U.S.S.Cerritos←コレ。ハルが円盤部(しかもC型エンタープライズ時代のデザイン、つまりピカードのより古い)しか無く、デフレクター板ユニットが両舷のワープ・ナセルを繋ぐ構造で「軽巡級」の旧式艦のようです。中々カッコいいんだ、これが…。因みに時代設定は西暦で2380年だからTNGの15~20年後の話になっており、当然TNGクルーも何名か話に絡んできます。
とにかく、オープニングから笑かしネタ満載…、イキナリ白色矮星の尾に引き込まれかけて臨界寸前で脱出、 小惑星の峰にナセルこすって全艦停電、ボーグキューブとは戦わずして逃亡し、ワープ航行中に時空飛翔生命体に船体を齧りつかれる始末…、ポンコツ振りも甚だしい。
サービスシーンか?とにかく主役のマリナー、宇宙艦隊にはおよそ相応しからぬポリシーの持ち主ではあるが、実はキレ者。むしろ真面目で実直な相棒:ボイムナーの方がポンコツな「やらかし役」で、結局騒動の始末は「セリトスの厄介者」な彼女の役割になっている。この二人の関係は最初は対立、が、エピが進むにつれて互いの理解が進み関係性も良好に向かうが、そこは決して「ありがちな恋愛関係への発展」には向かわないところがこのアニメの良いところでもありましょう。けれど際どい描写もあって、本作が「R~何指定」か知らないが、第1エピでイキナリ二人してインナー姿になるとか(当然ロマンスとは全く関係ない流れなのが笑かすのだが、そこは観てのお楽しみ…?)、サブキャラ・カップルのラブシーン等々があったりもする…、が、別段どうということもなく、もっぱら所謂TOSネタ、TNGネタで見る側を楽しませてくれるのが愉快です。
 一番笑ったのが、TOSでカークたちが必死こいて解決した問題が、完全に「ちゃぶ台返し」になってた…とかね、久々にアニメ観て爆笑しましたよ。その他にもところどころ「小ネタ」が仕込まれてて、それを探しながら観るというのも楽しいです。勿論、単なるドタバタだけではなく色々と考えさせられる「肝」は維持されていてそこは「スタートレック」の冠に恥じない出来になってる点も付け加えておきましょう。
 最近新シリーズラッシュのSTARTREKにあって、ちょっと食傷気味であったのは「ピカード」も「ディスカバリー」もTNG~VGRの頃には豊富だった「遊び」がなく、『毎回戦ってて息がつけない』ところが原因でした。それ故、拙ブログでも触れることがなかったわけでして(加えてポリコレやLGBTを意識し過ぎ、個人的見解ではありますが、エンタメには余り取り込まんでもその辺の表現は可能だと私は信じている)、その点このLowerDecksは一気に解消してくれてて、ある種の「溜飲が下がった」感があります。残念なのは配信がParamount+に変更になる(これはピカードやディスカバリーも同様)ので日本ではOnTimeで観られなくなるらしいという点だ、となれば日本語版の3期以降のBD発売も怪しくなってくる。何とかならないのかな?日本版Paramount+…。
とまれ、まだ ご覧になって無い方には是非ともお勧めしたいなぁと思います。

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 本日はココまで。次回こそF6F完成報告が出来ますように…。読了頂いた向きには感謝多謝です。


All the Design Rights of the image of 'Lower Decks(TM)' which were used for this article belong to Paramount Pictures Corporation.
Thanks Paramount Pictures Company very much.