師走ですね。早いもので2023年も最終月となりました、地元唯一のスケモ店舗といえるピンバイス閉店の悲報とか色々ありましたが悲しい話題には触れぬよう一貫してきました流れもあるし、ここで総括を語るにはまだ早い上に反省ばかりに終止してしまいそうなので早速本題に入りましょう。
もう入手難だからパッケージと一緒に...無事成仏!(合掌)
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残回触れた「課題」の前脚扉開閉機構の省略点...。おそらくは後のEdition Ⅱでパーツ追加となったであろう欠損部位の補完だが、こういうのは本当困る。ここは機体下部に潜り込んで撮影...でもしない限り詳細を把握することは出来ない以上、現行『周囲数メートル以内には関係者以外誰も近づけてはならない』という機材なので正しい情報は得られない。従ってアカデミーやタミヤのキットを参考に「デッチUP」しかなかったです(苦笑)。油圧で左側扉を閉めればリンケージで右舷扉も閉まる...と云う構造と推測し、アクチュエーターを「タミヤ1/35 米軍小火器セット」のM2予備銃身を変身させ、他は「食パンについてるアレ」から切り出して自作しました(青矢印の部位)。
実物はもうちょっと形状が違うが、もう既に「やる気電池」が切れかかってて、先と同じく M2用三脚の左右脚部をそれぞれ利用して色塗って終わりにしました(爆)。細部はどのみち不明点が多く「実機通り」とはならないんで雰囲気重視。無いのは流石に拙かろうて...という例によって「気は心」クオリティです。
←最後の課題だった「爆砕コード(爆)」は、デカールで誤魔化す算段でしたが、表に来る側って大抵のカラーデカールが「白」、黒ベタデカールでも同様と来てまして半ばヤケクソ気味に「黒のマスキングテープの細切り」で逃げました(笑)。これ...いい塩梅に糊部が黒色を薄め外側からは『実機通りのグレイ』に見えるので、意外に良い結果となりました。偶然の女神様に感謝。フチにある白い三角はロック用の爪だろうかと思います。左右4枚づつですが、キティのキットは受け口のモールドが3個づつしかありません(爆)。
←敢えて申すまでもない出来で恐縮なんですが、今回(40年ほどの経験歴ながら)自分史上で初めて操縦士のフィギュアを搭乗させています。フィギュア自体の工作がクソ面倒なシートベルトの自作より簡単だったトレードオフ条件に併せ、『あっちこっち扉開けて、エンジンまでノズル下向かせてるのに空席は拙いんじゃね?』と、脳内で煩いジジイの声が聞こえたからで、他に意味はありません。ところがこのキット、載せろとは組説の何処にも書いておらず、部品図も黒く塗りつぶしてやがって「何か嫌な予感...」。それは見事にビンゴで素組だとコクピットに収まりやがりません(爆)。脚を切るのは忍びないのでコクピット床を掘り、そこへブーツを突っ込ませる手段で逃げました(笑)。相変わらず杜撰な奴らだKittyの中の中国人...。
お気づきになった方は偉いですが、このステルス機には『リアヴューミラー』と『HUD』が在りません。面倒な工作が不要となる点実に助かる実機のEOTS並びにEO DAS機能でした。凄ぇ時代になったもんです。一応キットのヘルメット...、その仕様になってるのダケは褒めておきましょう(笑)。
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以下完成写真ですが、相変わらずコンデジで「被写界深度」上げて撮ると何故かノイズが出るし、汚いし、何故か青っぽく写るしで下手糞極まり恐縮至極。仕方ないんでピント一点集中になってしまうスマフォカメラのもの(青くないけど被写界深度ゼロ...)で追補してます(トホホ)。何かドット抜けしてるのでそろそろヤバいのかもしれない。
※UP後即時御覧頂いた方には恐縮ですが、後日「青いの」は入れ替えています。ゴメンナサイ。
←概ね三方照明で撮影したものが殆んどですが、わざと一点照明で「太陽光シミュレーション」撮影したら、このように最もツヤの高いレドームの見え方が他のそれと比して明るく見えるように撮れました。そうでない時も含め「3色使ったかのように」見えてるんで今回の塗装方法でF-35は行けるんじゃないかと個人的には解答を得られた感じです。苦労の甲斐は在ったようです。
←余りアチコチをパカパカ開けて作るのは邪道!というのが中川流家元の御意見で私も師のお言葉通りの製作方法で邁進する者ですが、F-35系などステルス機は見栄えしないんで例外です。キットがA型表現の混在もあってしょうもなかったんで頑張って詳細化の上JDAMをレジンパーツ奢って補完するなど頑張りました。まぁ正直云えば「ビースト・モード」は本来のステルス機の姿ではないし(多分将来作りますけど...)、かといってウェポンベイ閉じるのは『脚を見せない森下千里(古過ぎ-笑-)』の体になるんで仕方がありませんね。タミヤのは素組でも見られるクオリティらしいのでココで苦労することは無いでしょう...そう祈ります。尚、AIM-120ですがキットのはサイズが怪しいのとフィンが別パーツで大してできが良いわけでもないのでRevellのライノから引っ張ってきて使っています。フィン一体ながらいい出来だし...。因みにAIM-120のランチャーは第3のドアに作り付けで開閉順が最後になるように設定されています。蛇足になりますが、実機がSTOVLとあって内側の2番ドアはハリアーのLift Improvement Device(.腹びれ または アデン砲パックが相当する)の役を果たすようで、垂直降下時は必ず半開きになっていますのでご注意を…。スタンドモデルなんかでお尻のノズルが下向き且つリフトファンも開放してるのに、ココが閉じてると『五月蝿ぇジジイ供』が黙ちゃいねぇーぜ!
着手当初は「何も足さず何も引かず」とか言ってたクセに最終的には「足し捲くり」だったですね(反省)。3BSノズルがツルツルだったので粗セミスクラッチになった工程とか、何か遠い昔のことのようです...。IPP排熱口やサブ・インテークにメッシュ貼ったとか忘れかけてました...苦労してんのに...。
リフトファン周りは特に何もせずに済ませてますが、ファンブレード支持架の塗り分けはシンドかったです。因みにVMFA211は古いナショナルスターをココの蓋裏に描き込んでますが、毛玉デカールがチョンボしてて、泣く泣くAirfixのキングフィッシャーから引っ張ったのを貼っています。まぁ、どのみちOS2Uは新迷彩で作るから余るんですけどね。
背面インテーク・ドアはヒンジが一個足りないんですが無視しました。あとぉ~ココだけの話ではなくドア類すべての取り付けが可也アバウトで、各個アライメント調整しながら固定するのに難儀しました。ヒンジ先端を切り詰めたり鑢ったり、都度厚紙でスペーサ作って噛まして...とか、レジンキットかよ?という様相です。タミヤ版では絶対ありえない話...。ココが所謂『明り取り』になってる関係で正面から見るとインテークダクト内部が明るいのは中々新鮮な光景です。
余談になりますが、これらのドア類に限らず最終工程はすべて『ゴリラグルー・クリア』を使って行っております。固着まで半日かかりますが何せ『事故に強い』『リカバリがなんぼでも利く』というので最近はエポキシより活用しています。
今回ウェザリングは殆んどやっていません。何せ実機がキレイなのと今回の目的は「ツヤ違い同色塗装」の結果を見極めたいというのが主目的なためです。若干煤けてる部位のみパステルでナゾッた程度になります。悪しからず。
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さて、当初正月発売だった「タミヤ版」12月前半と早まり焦りましたが、何とかその前にこのク●キット...コホンゲホン...モトイ、キティちゃんのF-35Bを完成させることができました。めでたしめでたし(笑)。総括といたしましては『そんな悪くもない』でして、悪い悪いと言われてた嵌合にしたって「ああ、作る奴の腕が悪いとなぁ~」という程度で良好とは言えないものの大した障壁でもなかったし、SDD機として素組するならベストと言ってもいいんじゃないかと思いました。
まぁ、会社も消滅したし、タミヤ版が流通するし...で、世の中今後このキットが作られることは僅少でしょうから『何の役にも立たない製作記』になりましたが、ココまでお付き合い頂けた方には、心より感謝多謝でございます。まぁ、壮大なギャグ...とまでは云いませんが、楽しんで頂けたのなら幸いですね(苦笑)。
残る懸案は「果たしてタミヤ版C型は出るだろうか?」という点でして、出なきゃ出ないでMENG辺りに期待するしか無いんですが...。
まさかそこまでタミヤは面倒みてくれないよなぁ~と一応達観してはいます。
え?「論拠は何だ?」ですか? だってC型は自衛隊使わないじゃん?...というのしか無いでしょ?
英国が裏切ってB型に統一しC型は不採用になった件で単価が上がり、VFAは採用減少させちゃいまして、一方でマリンコがレガホの後継で採用するヤツをCVWに分遣する体制になった…という事情から『今後最も制作するであろうステルス機』である個人的理由もありまして『タミヤ版がない』というのは実にもって残念ではありますが...。
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まぁ、そんな鬼が爆笑するような話はその辺にしておくとして、「コレで今年の更新は最後」~にならないよう気持ちを切り替えて参りましょう。ライン停止中の「デッカイF-4」も含めまして、次回も鋭意頑張ります。なんつって...。
ではでは、ごきげんよう。