←今年最後の購入プラモ。難民になりかけてて悲しかったのだけれど、先日密林で見つけてサルベージできました。こういうマリンコに特化した製品は嬉しいし、しかもICMやミニアートは出来が良いのに安価ときています。
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この28日に鶴川にて例の四人で忘年会を楽しむ際、その午前にソウルから届いた newcomer アカデミーの 72 F-14Aを持参して大いに盛り上がったのですが、恐れながら本ブログでプチ・レヴューします。
ア社のプレ画像の、特に斜め10時半方向からのヤツを見て『ああ、これ正解だワ!』と確信を得て二箱(72は殆ど作らない僕が、見てもいないキットを複数買いするのは可也珍事なのだ)を直接ソウルの通販ショプに注文し(@3,000円台で購入できた)たものです。映画TOPGUN公開に便乗というような見方も出来ますがちょっと穿ち過ぎでしょうか?
ちなみに日本の一般市場には童友社が介在して輸入の税関審査なども関わり2月頃(価格4,000円台にて)出回るらしいです。
『ウッヒョーこれだ!これこそ待ち望んでた72トムキャットだぁぁぁ!』と内心叫びながら胴体を仮組みしてみました。
『例の括れ』を始め、文句つけようがないアウトラインに大満足。まるでアカデミーの開発スタッフが拙ブログを熟読してくれてるのかも(実際そういう話を関係者から耳にしていますので、あながち自意識過剰と申されるものでもないらしい…)というような妄想さえ抱きかねない出来栄えに感嘆至極でございます。
既に『嫌韓モデラー』からはタミヤの縮小コピーと噂されていましたが、であるならば、むしろ大歓迎でして(それが真実ならタミヤには気の毒ですが)、逆に申すとタミヤ製が真に『実物の縮小コピー』として完璧ならば、そのような評価はアカデミーにとっては寧ろ称賛になるんじゃないの?ということです。
ま、コレに関しては『古い方の72もハセガワ旧シリーズの、48はモノグラムのスジボリピーコ』などというデマ(両者とも全然形が違う)がまかり通り、72のF-8が出たときも『ハセガワ48の縮小コピー』といった嫌韓バカが湧きました(確かにその疑いがある製品も過去にある)が、私個人的には(今の)アカデミー社は既にその水準を『卒業』していると思っています。でなければ32レガホや48のCH-46、スーパースタリオン・シリーズなど、手本のない優秀キットの説明がつきません。また、48 F-22もハセガワ製よりアカデミーの方が(先行してながら)良い出来です。3時間も昼休み取っているイタリア人より生産性が低いと看破された日本のホワイトカラーを始め、ダメ人間が年々増加しつつある日本では生活苦で嫌韓ぐらいしか生き甲斐がない人が多いつーのは仕方ないとしても、いい加減『認めるべきは認める』という真摯な態度が正解だと私は思っております。まぁこういう価値観を『自虐だ』としか見做せないアホは放置しておきましょう。
コピー疑惑についての見解はこの辺にしておき、毎度ながらのスナップで恐縮ですが、以下にざっとパーツの画像を並べます。解像度に不満な人はアカデミーのサイトに移動を(爆)。
本キットはとりあえず『ブロック80のA型』としてリリースされていますが、嬉しいのは細かいこと云わなきゃこれ一個でA,B,Dが全て作れる(デュプロイが始まった70年代後半には影も形もないLANTIRNや爆装用のADU-703とかも入ってる)ということです。エンジンノズルも先だけ別パーツではなく、タミヤ以外の過去あらゆるメーカーが省略していた、マウント部分のフェアリング形状の違うパーツもちゃんと入ってる(つまりエンジン基部だけで2セットある)という気合の入ったものです。云うなれば『72トムキャット・アソート&スィート・キット』ってところで、もう以前の72キットはゴミ箱直行です(坂西君にはゴメンだけどファインモールドもね…)。
(但し、フジミは除く…ありゃ個人的に今でも(実機とは別に)一番カッコイイF-14だと思ってます-笑-)
キャノピーは一体型で、風防がタミヤもやってる機首上面巻込み成形です。これもタミヤが先鞭(だよね?)の真似っちゃ真似ですがアヴァンもやってるし、今後Post WWII機のプラモでは常識化するだろうことを思えば、あえて真似してくれてOKでしょう。
兵装類の写真がありませんが、まぁ標準的であり、小型(Mk.82だと思うけどトムではあまり見ない)だがLGB弾も2発セットされています。
デカールは残念ながら48の時と同じVF-143のプーキンちゃんという『おまへは何故、この地味系SQに拘ってんだよ?』というもので閉口しますが、一応カルト・グラフなのでコーションやナショナル・スターは使えます。
しかしながらもし、酔狂なVF-143ファンの方が居らして、このキットをデカール通りの初期型トムキャットとして組みたいと仰せなら、GPSレシーバとか当時は未装備のアンテナ類などの除去を忘れずに…、ましてやこの塗装でLANTIRNつけて爆装とか「F-14愛があるなら絶対やらないでくれ!」というところです。燃タンもこの時期にキットのタイプは配布されていませんのでご法度になります。
多分トムキャットに関しては「世代間格差」みたいなものもあり、若い人はB/D型でドドメ色のやつを指向するかと思いますが、細部に手を加えずに済むという点では一番楽な選択なんでしょう。僕はハイビジ・ビシバシなキレイなトムキャットしか作りませんので同好の士にはグラブ・ベーンのスジボリを追加とか、余計な手間がかかるのは仕方ありませんかね?でもまぁ別パーツを後から接着…ってよりは余計な部分を削除する…という方が工程としては合理的なのでアカデミーの設計は正解でしょう。加えて、下らないフラップダウンや、スポイラーパカパカとかのギミックもありませんからこれも歓迎すべき点と申しておきます。僕は『大事な全体型を疎かにし、やれPEパーツやら(クソ分厚い)アクセス・パネル開放やらの小手先に傾注してドヤ顔するバカ・モデラー&バカ・メーカ』には、まさに趣味人としては『画竜点睛を欠く』と申しまして軽蔑の視線しか送りません。ですからコレでこの価格帯ならば文句のつけようがないと思います。
ここまで揃っててあえてケチをつけるとすれば、AFC301改修タイプのビーバーテイルのパーツがあれば個人的には完璧!でした。コレでないと作れないマーキングのヤツがありますんで…、でもそれは贅沢すぎるかな?とも思ってます。
クソだったAMKの48&グレートウォールの72と『せっかく出したのに残念だったな』と(次元大介 声で再生)、落胆すべきトムキャット・モデリング・シーンとなるところだった2019年(令和元年)…となりかけていましたが、ココへ来て『アカデミーの一人勝ちで幕』となりました。これでトムキャットのプラモに関しては、とりあえずは32,48,72、144で決定版が揃ったということになりますので、僕はもう『このブログを閉めちゃっても良いかな?』ってくらい満たされた幸福感&感慨に耽っています(笑)。
残るとすればタミヤが72でアカデミーからタイトル奪還し、32を「令和版」としてリニューアルしてくれて『タミヤでトムキャット完全制覇』という事ぐらいしか思いつきません(爆)。でも、まぁそれこそ夢ですね…。
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色々あって、こと海軍・海兵隊モデリングは悲惨な2019年になり反省(特に毎年作ってたA-6シリーズがココ数年72,48とも完成がない…)しています。でもまぁ悲願の『マッチ・プライヴァティア』が完成したし…ということで個人的には達成感が半端ありません。一昨年タミヤのトムキャットが出て完成させてから『賢者タイム』という感じになっていて、実は他のジャンルに手が動き気味になってるプラモ・ライフでありますが、来年も細々と『半年ファントム』やなんかで更新していくつもりです。どうか来たる2020年も生暖かい目で見守っていただければ幸いでございます(笑)。
では、これで今年は最後の更新と致します。皆様良いお年をお迎えくださいませ。