ったく…、2試合で17点取って1勝1敗って、究極のお笑い球団だよなぁ~。序盤で7-0にされたゲームを後半ひっくり返した事は過去あったし、そのうちの一試合は横浜大洋ホエールズ戦で、私自身がレフトスタンドで観戦していたんで良く覚えてんだけど、今回は見事に逆襲されちまったワ。
その観戦試合は横浜スタジアム1年目に最初に見に行った阪神戦なんで良く覚えていて、ラインバックとか江本がいた頃の古い話(大洋の5番が中日から来たマーチンとか…)なんだけど、とどめは9回、僕の頭上を遥かに超えるレフトスタンド上段一直線という、どえらい田淵の本塁打だった…。翌日の新聞に信じられないって涙目の別当監督の写真が載っていた。
田淵ってやっぱ凄い選手だったよ。今、居ないもん巨人戦だけで1シーズンに16本もホームラン叩きこめる4番バッターって…。(1カードどころか、今や全日程通して16本打てる奴がいない-涙-) バレンティンやブランコなんか適当な時に適当なピッチャーから打ってるだけだし巨人戦全然タコだもん。
しかしホンマ、オモロイチームだわタイガースって、これだからファンを止められない(爆)。
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さて、遅めの夏休みをそれなりに過ごし、実の所先週末には完成していたのだが、例によってスタジオ組みが面倒くさかったんで撮影の方が大幅に遅れまして、ようやっと公開に漕ぎ着けましたよシーハリアーFRS.1。
もう、判る人には判ると思うんだけど…やっぱ師匠はエライ!これですよ!これこそが1/48シーハリアーFRS.1ですよ!って完成になったと思います。
(自画自賛してんじゃありません、このモノ・タミ ニコイチのアイデアのことが肝要)
とにかく私のプラモ・ライフにて、このFRS.1を1/48でというのは長年の懸案でして、いつまでたってもタミヤとAirfixのキットしかない(アカデミーはタミヤの劣化ピーコだから論外)…という状況が続き、さりとて模型誌その他の作例を見てもタミヤをスジ彫りした所で本質的なバグは居なくならない…という事も歴然。んじゃどうすれば?ってところだったわけです。
師匠からこの『モノタミニコイチ大作戦』を頂くにあたって、試みたい気持ちは当初からあったのですが何せ手元にモノグラムのAV-8Aは存在せず(再販が見込めるものは要らんだろうと80年代後半の大量処分時に棚から消えた、AV-8Bのリリースで以降再販など無いという致命的なヨミ違い…)、ところが探せばあるもので某氏から『デカールと組み説がないけどこれで良ければ~』と譲って貰えたので実現できたわけです。
注目して頂きたいのは、この機首側面に映り込んだインテークの輪郭…。思わず唸らずにいられないのは、FRS.1がNAS配備され始め、航空ファン誌その他のグラビアを飾りまくってた頃に話題になった姿が蘇ったという感動からです。当時この映り込みは、実機側面がこのように『平たく整形されているからか?』等という憶測を呼び、師匠が「いや、映り込みだろ?」と一蹴していた…なんて光景が下北沢サニー店内で見られた事を思い出します。
何せタミヤで問題があったインテーク形状(だって真上から見たら泣きたくなるんだもん)が、モノのパーツで改善されたわけでそれらしく見えない道理はないわけで、やって良かったです。
前々回辺りでも触れましたが、とにかくタミヤのキットは実機取材はしていないらしく(バリバリの新鋭機を、『プラモ化したい』からって、洒落の解らないFAAが取材OKする訳がないよな…、そんなの許すのはアメリカ海軍か昔のフェラーリくらいだよ…)改造なった機首周り、特に胴体とのリンク部分が滅茶苦茶で、その全てがこの改造で改善されました。タミヤの滅茶苦茶度合いは先のSA誌に素組の作例が載ってるので良く判ると思いますのでそちらを参照されると良いでしょう。
上記以外にも、GR1ハリアー系のキット全般にも言える欠点として、背中に見える『エクボ』状の凹みがタミヤのキットには無く(72ではハセガワ、フジミ辺りにも同じ事が言える)、この『無茶してペガサス載っけてます』って特徴がイマ三つだった点も見事に改善されます。まぁ、もともとAV-8Aのキットとして最高の地位にあるモノグラムの本体なんだから当たり前なのですが…。
さて、(その3)以降行った事の多くは細部の追加工作、例えば内翼パイロンがタミヤ製ってことでモノグラムに素組だと合わないため削り込み取付用のダボを追加、さらに揺れ止めの移植(例によってモノグラムプラウラーから)とか、機首の長~いピトーチューブの自作。AOAプローブ(例の指に刺さる奴)、風見鶏状のヨーセンサー(誰だよ?アンテナって書いた馬鹿は?)等の追加だけであります。腐心したのはピトーチューブとヨーセンサーで、前者は太さの異なる2つの真鍮パイプと線を組合せ、段差をハンダで埋めてグラインダーで整形。先はちょっと太さを回復するというややこしいパーツだ。二度とやりたくない(笑)。後者はこれまたミリ単位の金属加工で、可動部は上面が平たい上に翼が付き、支柱は逆V字と来てる。この小さなパーツをハンダで接着というこれまた死にそうな工作を行っています。横向いてるのはワザと行った演出です。金属加工と言えば主翼の前縁フェンスも洋白板で置換しています。この辺のシャープさはプラ板だと辛いですからね。
後方からのViewも問題なくシーハリア。塗ってしまえばヴォーテックス生成板もそれらしく見えるでしょう?これらは作り付けだと手仕事では精度は出ません。ある程度の妥協で並べた後、リューターを低回転にして高さと形状を調整しました。途中何回かスっ飛ばしてしまいましたが、他に方法は無かったんで(苦笑)
しかし事故機とは思えない背面ですね(爆)磨き過ぎたのか、艶がいつになくワザとらしいかしら?
しかしです!云って置きますが、クレオスのエキストラ・ダーク・シーグレイ(#333)は色はバッチリなんですけど、セミグロスなんですよ!ここまでの艶を出すにはそれなりに努力が要るのです!今からでも遅くないから、クレオスさん、グロスに変更してくださいよこの色…。そうしてくれたら真っ先にAirのシーヴィクセン作りますから(笑)。
裏面。脚その他はAIM-9、燃タンと先に述べた物以外全てAV-8Aのパーツです。例によってホイールハブのモールドが素晴らしい。燃タンはタミヤのパーツをスジ彫っただけ。塗り分けは正面から見て下側120度を覆う部分のみが白で泣かせる塗り分けです。
サイドワインダーは今の所一番出来の良い選択として、アカデミーF-4BのおまけからG/H型を持ってきました。あのランナーだけ別売りしてくれないかな~。
FRS.1はフォークランド紛争を境にL/Mタイプを吊るせるようになりましたが、まだこの頃は運用能力がなかったので吊るしてはいけません。この辺りはF-14AもハイビジだとG/H型の方が「それらしい」のですが、78年4月以降の設定ならVFにデュプロイ済みで別に間違いではないのでチト事情が違います。たまたま平時で「減価償却近い方から使ってくんろ」体制なわけで、有事なら速攻でG/H破棄、L/M装備が標準になるわけですから…。だってカッコ悪いんだもんG/H型吊ってるトムキャットって…。
ペガサスの排気ノズルは前方が機体色、後方が無塗装となっておりますが、前はそのまんまとはせず、若干艶を落としてあげるとよいでしょう。ここ、FA.2だと物によっては左右で違ったりしますから要注意ですが、FRS.1はそんなことは無いようです。圧が抜けてる時は機体にうたれた目盛1.5くらいの角度で下がってるようです。
この4脚ってのもハリアー系のカッコよさに一役買ってると思います。サンダーバード(国際救助隊)のメカが当時開発中の本機に多分に影響されているらしいと言われてますが、ココを下げて垂直着陸する様は正にサンダーバード1号にそっくりですね。
この補助脚は、良く間違えて地面に垂直に取付されてる人がいますが、作例のようにコードラインに垂直が正解です。地面から垂直ってのは「正面から見て」です。誤解無いように。
この頃は未だチャフディスペンサーの装備機は在りません。
エアブレーキは圧抜け状態で開状態。AV-8Aパーツを切断して短縮した事は既に触れました。関係ないけどエッシーの72は長いままで間違いだから注意してくださいね。但し問題はそこくらいで1/72ではベスト(現イタレリ)なのは変わりません。
そのエアブレーキ前のACLはセンターにあるとする図面が多いですが、僅かに左舷にシフトしているのが正解です。アンテナ類は全てプラ板からのスクラッチです。
もう、なんと申しましょうか、どこから見てもシーハリアーですわ…(うっとり)。
マーキングは予告通り800NASでエアロマスター製を使用しました。まぁ最初にFRS.1デュプロイを受けたスコードロンですしね、ヴァーティカルフィントップの「N」で御判りの通りHMSインビンシブル展開時のマーキングで1980年頃。この後このマーキングのままHMSハーミーズに異動しますが、「N」が「H」となり機番が100番台になるので識別は簡単です。
なんつっても夢のハイビジ(って言って良いのかはアレだが)シーハリアーをこのマーキングでやりたかったので萬感一入ですわ。
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総括するまでもないですが、こうして我が師匠の『モノタミニコイチBESTシーハリアー仮説』は実証出来ました。それはそれで嬉しいのですが、そうでもしなきゃBestが拝めない…なんてーのは正にシーハリアーフリークには悲劇的状況なのでNewキットが望まれるのはトムキャットと御同様です。タミヤが汚名返上とばかり立ち上がってくれるのが最高ですが、最近元気なAirfixに期待・・・できねぇなやっぱ(泣)。
多分モノグラムAV-8Aが大量に入荷でもするか、或いはこのアプローチを凌ぐベストキットが発売されもしない限り、今後私がFRS.1を1/48で作る事は無いと思います。一期一会となってしまいましたが、今回とりあえずは見られるようなものが何とか仕上がったのは幸せでありました…。
次回は予告通り久々のA-7EコルセアII、新鮮味に欠けますがお付き合い頂ければ幸いです。