ガルーズ&パンツァー最終話を観て…
いやぁ、優勝おめでとう!という感じで良かったですね。マウスにはどう対応するのか興味深かったですが、いやはやその手がございましたか…という感じです。
この作品、”良く鍛えられたAFVヲタ”の方々は『なかなか受け入れられない』と仰るそうですが、狭量とは言わないまでも「楽しむこと」の方向性を履き違えてますよ…、『感性の器』が問われます。
ドカベン、巨人の星や侍ジャイアンツに口角泡を飛ばして批判するプロ野球選手がいますか?居ませんよね?彼らがアスリートとして戦うことの真(まこと)を知っているからだと思うのですが、このガルパンもそういう所に本質があったような気がします。もちろん戦車というメカの魅力、登場人物のキュートなルックスや個性といった点も十二分に演出に寄与していたということも語るに及ばざるですが…。
私も軟式とはいえ社会人野球の末席を汚し、小学生時代にイヤイヤながらではありましたが3年程剣道を習わされていましたので、戦車を竹刀や薙刀替わりに…という発想でこういうスポーツが成立していたら…というフィクションなので充分鑑賞に堪えられたわけでありましょうが、『あんな戦術が通用する訳がない』などとしたり顔をする人は、闘うスポーツを知らない人か『戦争』という枠組みを出ない発想だということを自省すべきです…。
支援航空戦力も対戦車兵器携帯歩兵も居ないガチの戦車群対決なんてフレームワークは実際ありえませんから、そんな誰も未経験な状況で「戦争の際とられるセオリー」が何の役にも立たない…、そんなことは少しでもスポーツを経験していれば判ることですから…。したり顔で批判する人は、言葉は悪いのですが私にはむしろ馬鹿にしか見えない…という所です。剣道に例えるなら、実戦は「乱れ撃ちの斬り合いの場」ですから、隣から矢が飛んできて死ぬ…という可能性を考慮しなければいけませんが、5人一組同士の対戦はそういう事を考えなくていい『競技』です。それと全く同じことを戦車を使ってやってるだけなのがこの物語のメインフレームですから…。
しかしまぁ、話を物語に戻すと「これはチームワークで大洗が勝利するパターンかな?」との読み通りで、無双な山田太郎が明訓を勝利に導く様なのとは違った結末と、そういう意味では断然リアルであり、重戦車ばかりを集めた黒森峰が、玉石混合の大洗に負けたのも『スポーツ』ならではで、充分に理にかなった結果だと言わざるを得ません。各々が自分の能力に適応した役割を果たし、如何に敵のフラッグ車を孤立させるかという戦略を見事にやってのけた点は称賛に値します。一方の黒森峰といえばさながら、既に盤石な松井を擁しながら、落合、清原や江藤やら大砲コレクションばかりに精を出し、走攻守バランスのとれたスワローズに苦戦をしていた頃のジャイアンツに見えたのは私だけではありますまい…。
そんな感じで、無双でない私には感情移入できて大いに楽しませていただけました。欲を言うなら個人的に二番目に大好きな戦車であるM26を出していただけなかったのが残念です。
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はてさて、大幅に遅延のSH-3Dですが、心折れ、正直投げ出したい感情に駆られておりまして、言訳を許されるなら、メーカー側がアイテムに一片の愛情も抱かずに開発したキットを手掛けるのは何とも苦痛です。悲しい…。
しかるに、時間が無いわけでもないくせに、やたら現実逃避して1/35西住隊長フィギュアをスクラッチとか、一昨年から例の不定期として進行していたF-14A(写真参照)
を弄っていたり(こっちの方が先に完成しそうです--爆--)という具合で今回も大した経過報告にはなりません。まぁ~本日のお嘆きとしてだけ紹介しておきますです。
今回の御報告は、心折れる外形的な大きな問題としては恐らく最後になるでしょう、間違っているA/G型版の細いスポンソン支柱への対応等になります。
D/H型はマッシブ対応なので前後で太いのですが、このキットはご多聞にもれずA/G型の細いものをセットするというさらにバカげたミスをしています。もっとも同じことをハセガワが48でやっております関係で、この辺は充分に予測できていました…。
形状の違いは後部のフィレットが無いというもので、盲目でもなければ非常に判り易く目にできる特徴ですが、なんだって気付かなかったんだろう? 取材機がG型で、BuNoだけD型の展示機だったのかもね(苦笑)そういういい加減な展示機は枚挙にいとまがないから~。
ここ、安易にフジミから移植出来ないかなとも考えましたが(フジミはH/D型として組むにはOK)結局はキットのパーツの後縁をプラ材で延長し(写真青線囲み)、フィレットを削除するだけにとどめました。1/72だもんね…。
支柱胴体側付け根のカバーも形状が異なりますので対応しています。因みにウェストランド系も倣ったものがあり要注意ですが、守備範囲外なので警告に留めます(爆)。因みに海自のHSS-2なら細いままで可なのでハセガワのキットは海自版(?)なんだろうね…。
あとは細かい修正で、実機のスポンソン脇のウイング部は胴体付け根側にかなり大きな隙間ができるので、密着しないように0.1mm程シムで浮かせるように加工しました(写真で赤線囲み部分)。
また右舷にある給油口を自作ってか彫り込んでいます。これがあるからシコルスキー製のシーキングはステップなんかつかねぇ~んだよ!ってことです。
説明図を信じてつけちゃった人は給油はどうすんの?って突っ込まれるの覚悟で…(英軍はどこから給油すんのかね?ってよく見りゃドア後ろについてるな…)。蛇足ながら因果関係が不明(仮説はあるけど根拠希薄なんで内緒にしておく…)だけど、ウェストランド製のもここに給油口ついてるヤツは無いわけではないので『実機を良く見る』しか具体策はないですな…。
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お約束通り、WBC侍日本も(準決敗退だけど)2ndステージは乗り越えちゃってたからイヤイヤ続けます--だって仕上げの段階でまた大きな壁にぶち当たるの判ってるんだもん(涙目)--ですが、たぶん次回は「F-14A完成の巻」になるかと…。
お粗末さまでした。